金星探査の「あかつき」は残念ながら金星の周囲を回る軌道に入れなかった。逆噴射が何らかの理由で予定より短かったことが原因に挙げられているが、暗い話ばかりの日本で久々に「夢や希望」を持たせてくれる話題だった。
何しろ民主党の政治が酷すぎるので、お先真っ暗。中国もロシアも「俺の国の土地だ」と日本固有の領土を平然と侵犯する勢いだ。沖縄の基地問題で、鳩山前首相が行ったり来たり。結局は自民党が決めた案に逆戻りするなどで国際的な信用を失った。
その後を受けた菅政権も鳩山並みかそれ以下で、国際的な力関係は急速に落ちている。弱肉強食は世の常で、仙石官房長官が内閣を牛耳っていると思ってよたよたしている間に、世の中は大きく変化し続けている。小沢一郎さんと喧嘩しているときではあるまい。それほど邪魔なのなら、さっさと除名すればいいのだ。
子供手当も3歳以下に7000円アップとか何とかが決まったのかと思ったら、お金がないので考え直すというお粗末。元々金がないのにバラマキばかりやっているからこんなことになるのだ。言い始めたらきりがないほどの不平不満だが、そんなときだからこそ「あかつき」に期待するところは多かった。
残念な結果だったが、こういうものは無駄遣いとは言わない。庶民の味方どころか、なんっびゃくまんえんとかの衣裳を着て、国会議事堂の中で雑誌の撮影をしたファッションモデルの連坊さんとかには分かりにくいだろうが、仕分けの対象にするようなものではない。金星に超接近し、金星の軌道に入ろうと言うときに、エンジンに不調があったようなのだ。こういう失敗をとがめることはない。それよりも、これしきのことにめげずに、さらにチャレンジを続けることこそ、日本の国力を増すことにつながる。
「どこにでも正確にヒット出来るし、待機軌道に乗せることも出来る」と言うことは、核アレルギーの権化のような社民党や、それと手を組もうという菅政権にとっても、問題はなかろう。核を持たなくても確実に目標へ飛んでいくロケットを量産して配備しておけば、核とは無関係に、強力な抑止力になろう。
狙われたら間違いなくミサイルが飛んでくる。地球を周回しながら指示があれば確実に目標にヒットするとなれば、空中待機の衛星?が、核ではなく通常の爆弾シカ搭載していなくても、狙った場所や建物は確実に破壊できるわけだ。ピンポイントで司令塔を、前線基地をたたけるのだ。
日本を守ることには全く反対の姿勢としか思えない社民党の福島さん達に取っては、核だなくても、日本が防衛力を増すことには反対なのだ。亡国こそ社民党の狙いで、いったん手を切りながら、政権維持のためには、国を売ってでも手を組もうという菅さんには呆れる。
若者に夢がない―、などと嘆く人がいるけれど、そういう嘆き節こそが、夢や希望を萎縮させて行くのだと思う。ダカール・ラリーやラリー・モンゴリアの壮大な旅は、モータースポーツという枠を越えて、楽しく素晴らしい旅でもある。宇宙を謎解きに限りなき夢を追う科学者は幸せだが、砂漠や草原に夢を追う人たちも、知らず知らず周囲に夢や希望を振りまいていることだろうと思う。
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