中国での日本人麻薬犯の処刑
麻薬所持で中国で逮捕され、死刑判決を受けていた日本人死刑囚が相次いで刑を執行された。
「日本の世論の反発が予想される」 「日中関係に悪い影響があるのではないか」などの論調がマスコミには目立った。
反発しているのは誰だろう?マスコミとごく一部の人たちだけではないのか。どうも納得がいかない。無闇に死刑にされるようでは困るが、ことは麻薬である。日本へ密輸しようとしていたことも中国側から伝えられて来ている。
日本で薬物に溺れる常習者は増えるばかりだ。馬鹿タレントの多い芸能界の汚染が激しい。密売には暴力団、不法入国・不法滞在者などの資金源となっているのは広く知られている。日本での薬物犯罪を減らし、撲滅するには北朝鮮、イラン、東南アジア、南米などを始めとするルートからの密輸を封ずることが大きなテーマでもある。
ご存じのように日本ではこのところ死刑判決を受けても執行されない。千葉法務大臣が死刑反対論者で「法務大臣の執行決裁」をしないのだ。
法律に定められていることを「やりたくない」で法務大臣が無視するなら、もともと法務大臣など引き受けるべきではないのだ。他の大臣が決められた決済をしなければ、非難を浴びるし、場合によっては罷免されるだろう。なぜ法務大臣はそれが許されるのか、法体系そのものにも疑念が生じる。
今、千葉法相の問題をこれ以上取り上げる気はないが、こんな日本だから麻薬をゴッポリと所持して日本へ向かおうとしていた犯人を、中国当局が逮捕・処刑したことは、むしろありがたいくらいだ。なんせ日本にはフェミニストが多く、被害者の立場でものを考えない。人を殺しても1人ならまず死刑になることはない。2人以上が何だか決まり切った判例のようになってしまった。
いくら残虐な殺しでも、1人ならせいぜい6、7年。無期懲役など滅多にない。そんなとき精神鑑定などを必ず弁護士は要求する。事件の瞬間にまともな神経なら、人など殺しはしない。2人も3人も殺してやっと死刑の可能性が出てくるのでは、被害者の方が救われない。被害者は殺されているのだ。
何百人もの麻薬患者を生み出す量の薬物を所持・密輸しようが、極刑にはならないのが普通だ。密輸しただけで無期懲役になった例は不勉強なので知らないが、殆どはとんでもなく軽い。これじゃ犯罪は増えるばかりだ。
仮に中国で死刑執行された犯罪人が日本へ送られてきていたら、悪くても終身刑、まずそんなことはなく10年も懲役になるかどうかだろう。甘いのである。だから外国人のワルは日本に居着く。密入国を繰り返す。性善説に基づき、人の命を大切にするのはいいことだが、他人の命を粗末にし、殺しても自分の命は大丈夫、となれば犯罪が減るとは思えない。薬物汚染を広げ、廃人を増やすようなことで金儲けをすること自体、許されることではない。
日本人が中国の法律で裁かれ、死刑になるのは納得できない、などと寝言を言っているときではないのだ。外国へ出かければ、当然行った国の法律に従うことになる。異論を唱える前に、法を守ってこそ自由な旅も出来ようというものだ。
麻薬密輸犯人が中国で処刑されたのは、予備軍への見せしめとしては決して非難すべきことではないと思う。日本ではそういう悪人を生かし、泳がせているのだから…。
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