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何かと不穏な時代に大先輩からの「おい、なんだい!」と、難題山積みの熱きメッセージ、まあSSERの社説のようなものです。

  

「日本のマスコミはどうかしてます。」

アメリカとはいったいどういう国なのでしょう。責任を取って止めたはずの銀 行の親玉は、80億円近い退職金を貰っていました。そうかと思うと「政治ショー」 などといってとんでもないトヨタ叩きです。トヨタ車のリコール問題でアメリカ のテレビが繰り返し放映した「事故直前の映像と電話の声」はどうも納得がいき ません。車が暴走しているにしては、画像にブレがありません。携帯電話で喋っ ているのですから、普通なら正面、進行方向をキチンと撮り続けるのはプロでも 困難です。それに、パニック状態になるのが普通ですが、冷静に「レクサスに乗っている」などと、車種まで敢えて言っています。

緊急通報の受け答えも、ブレーキが利かないといっているのに「路肩へ寄せら れないか」などとトンチンカンな指示です。端へ寄せてどうなるというのでしょ う。ブレーキをいっぱいに踏めば、例えアクセルが変でも、車は止まります。ブ レーキが利かない、の電話を受けた方はプロですから、暴走する車からの通報だっ たら「ブレーキが駄目ならエンジンキーを切れ」と指示するのは常識でしょう。

画像は交差点が近い、というところで終わり、壊れた車が写ります。何だか妙 じゃないでしょうか。緊急連絡を受けた人の「指示ミス」でもあります。似たよ うな事故はトヨタ車に限ったことではなく、アメリカメーカーを含めて、事故発 生率はトヨタがむしろ下回っているというのです。こういうことをなぜ疑問に思わないのでしょうか。

日本のテレビカメラマンやディレクターはあの画像を観てパニック状態の人が携帯電話で撮影し続け、連絡を取り続けられるとでも思っているのでしょうか。仮に乗っていた人が撮影したなら、緊急時に片手運転でしょう。緊急通報してから事故まで、ダイアルをし、応答があり、話をする間、暴走する車を片手でコントロールするのは尋常ではありません。

何かありそうです。撮影した機種、声紋までキチンと分析しないと、真実は分かりません。いたずらに映像は嘘、といっているのではありませんが、時速190キロで暴走する車の運転席で、電話をかざし、撮影しながら、音声を届かせるのは難しいと思えるのに、平然と会話をするほどクールなら、エンジンキーを切ることくらい出来るはずです。指示する方もその対応を知らないとしたら、その方が問題は大きいでしょう。

暴走したというレクサスをアメリカの交通運輸当局が買入し、元のオーナーが乗っていたより長い距離を走らせた結果は「何のトラブルも出ていない」のです。どうして日本のマスコミは、こういうことを報道しないのでしょうか。

マスコミはアメリカの受け売りでは困ります。日本人が日本の立場でものを考え、妙な映像を分析するのもマスコミの役目でしょう。アメリカ交通運輸当局のテスト結果にも目を光らせるべきでしょう。アメリカに媚びるだけが日本のマスコミなのでしょうか。

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