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何かと不穏な時代に大先輩からの「おい、なんだい!」と、難題山積みの熱きメッセージ、まあSSERの社説のようなものです。

  

シーシェパードの元船長、ピーター・ベースン(44)が日本の調査捕鯨船、第2昭南丸に不法侵入。約1カ月の船旅の後に日本へ連行され海上保安庁に逮捕された。髑髏の旗を掲げて不法行為を繰り返すのだから、まさに海賊。そうでなければ反捕鯨を旗印にしたとんでもない遊びということになる。

シーシェパードの船内では、菜食主義が徹底されていると宣伝されていた。

「肉も魚も食わない」というのだ。

自分たちは動物を食わない、が売りでもあったのだが、それが真っ赤な嘘だったことも、第2昭南丸で移送される段階で明らかになった。肉や魚を「バクバク食った」のだ。日本人船員と同じメニューが出るのだが、焼き魚などの他に冷凍の肉類も出たが、ベースンもと船長は文句も言わずに食ってしまったのだ。無理に食わしたわけではない。肉や魚をを食いたくなければ食わなくても、栄養失調にはならないのが船の食事だ。

腕いっぱいに入れ墨を施し、髑髏旗を掲げて催涙弾を人に向けて水平発射したり、日本船に体当たりするような与太者のリーダーに“ふさわしい”印象なのだ。

動物や魚類を守るために“食わない”のは勝手だが、自分たちが食わないからと言って、食文化の異なる人たちに“食うな”というのはどうかしている。

だいたいニュージーランドに白人など住んでいなかったではないか。原住民を殺し、土地を分捕り、今になって原住民を保護し、共存している、などと言っているのは、いかにも白人らしい“征服者の論理”なのだ。オーストラリア政府も日本の調査捕鯨を、非難し始めた。政権党が不人気だからだ。

この国は散々訪れ、楽しい旅をさせて貰ったが、アボリジンを狩りの対象とし、銃で撃ち殺して楽しんだ祖先達がいる。タスマニア島のことを考えたら、調査捕鯨を非難することなど出来ようもあるまい。

ま、昔のことをほじり返すのは止めるとしても、日本はキチンと鯨の保護を考えながら調査捕鯨をしている。国際捕鯨委員会でもそれは認めていることだし、鯨を食するのは日本の文化でもある。

「牛は食べられるために育てられているから、牛肉を食べるのは問題ない」というのが多くの白人の論理だ。言いたくはないがカトリック教会の大親分に隠し子がいることなど、世界的に明らかなのに、どうしてそれを非難しないのだろうか。

白豪主義、白人優先主義は抜きがたく、シーシェパードの与太者集団を支援するのも、その延長線上に過ぎない。捕鯨をネタに豪勢な“遊び”を繰り返しているのがシーシェパードなのだ。昔、グリーンピースが日本海でソ連の軍船に接近し、困らせたことに日本のマスコミは喝采を送った。

しかし、そのすぐ後にウラジオストックへ出かけた。何とグリーンピースの船が帰港し、給油を受け、メンバーはソ連の軍隊に守られて、ホテルへ宿泊していたのだ。シーシェパードはこの後継ぎに過ぎない。鯨を名目に不法行為を平然と行い、無知な動物保護者や運動家の喝采を背景に、遊び呆けているのがシーシェパードの実態だと思う。

日本にもシーシェパードの与太者に資金援助をしている馬鹿がいるようだが、いい加減にして欲しいものだ。髑髏旗を掲げ、入れ墨をちらつかせる連中は、まさに中世の海賊そのものなのだ。

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