スーパー細菌と世情
美容整形を安く受けようと、インドに出かける人が多く、致死的な「スーパー細菌」に感染する人が欧米で急増しているという。すでに死亡者も出ていて、感染すると臓器に重い炎症を起こし、敗血症にもなるという。世界的な感染につながる恐れもあるというし、抗生物質が殆ど効かないのだで防ぎようもないから怖い。
怪我や病気でやむなく整形手術を受けるのは治療の一環でもあるし、社会復帰にもつながる。しかし、タレントはもとより、若い女性、今では男性までも整形手術のお世話になって、皆同じような目つき、顔つきになってきている。芸能界に詳しい友人は「たれんとの顔をよく見て、目の様子を観察すると、皆同じような手法で手術しているのがわかるよ」と教えてくれた。そんなタレントをテレビで見て、顔だけ大人、どでかいつけまつげなどをしている少女を見ると、かわいそうにさえ思う。
自分の顔を変えてなにが嬉しいのか理解に苦しむ。ブスはブス。デブはデブでなにが悪いのか…。かわいさ。愛嬌などは見る人によって異なる。韓国ドラマの俳優に習って整形手術を受けるのは、自分を喪失することでもある。栄養不良の難民みたいに痩せこけた女性を見るたびに、いかにダイエットを売り物にしているメーカーが、人を惑わせ健康を損ねるよう仕向けていることか…。
医師不足が盛んに言われているが、都会にある美容整形の多さは、山村の医師不足とは対照的だ。国庫の援助を受けて医者は誕生する。その医師がもうけ主義になって都会に集まり、どっちでもいい美容整形で、稼ぎを狙う。産科医の不足は「子供を産む体力もない」女性が増えたし、訴訟問題に発展するリスクも高く、敬遠する人が多いのだとも聞いている。赤ひげ、の時代がとっくに過ぎたのはわかっているが、ごく少数の誠実な医師が、むしろ貧しいのは考え物だ。安易に美容整形の道を歩もうとする人は、国庫援助を打ち切るとか、反感を求めるのも医師不足緩和の手かもしれない。
どうしてスーパー細菌が出現するのかはわからないが、自分の姿を変えようとする「お化け思考」に喝を入れるくらいにして欲しいものだ。旅先で事故に遭い、感染した人もいるという。世の中怖いのは法律を拡大解釈する警察や、検察が最たるものだが、人の考えを美容整形に導き、病気でもないのに手術を受けることを容認する世情も怖い。
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さて、こちらはラリー・モンゴリアです。ハルホリンに朝青龍が里帰りしていました。朝青龍はここが故郷で、ゲル・ホテルを経営しています。ホンダの4輪バギーで丘の上まで走ってきました。夜はキャンプにやってきて、日野レンジャーの菅原照仁さんにトラックのナビ席に乗せてもらって恐怖の絶叫でしたが大満足。この様子はじじ、ばば・ネットに掲載しました。
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