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何かと不穏な時代に大先輩からの「おい、なんだい!」と、難題山積みの熱きメッセージ、まあSSERの社説のようなものです。

  

「年頭の繰り言」

新年おめでとうございます。

ジジの繰り言は今年も、休み休み続けさせていただきます。

去年はラリー・モンゴリアに同行し、モンゴルの草原や砂漠を味わいました。アフリカの砂漠で展開されたパリ〜ダカールのシーンと重なるところもあり、いい想い出になりました。

パリダカの通称で親しまれていた砂漠のラリーも、テロリストの横行でリスクが増し、昨年から南米へお引っ越し。2010年は去年と同じアルゼンチンとチリで開催されています。

元旦にスタートし、317km移動してコロンへ。2日からはSSが始まりました。わが菅原義正、照仁親子は日野レンジャーで元気にスタートしています。菅原さんからは出発前までメールが届き、それを中心に「じじ、ばば・ネット」の中に「Dakar2010」のページを作っています。

ちょっと残念なのは、日本からの参加者が少ないことです。全盛期には30チーム前後が出走し、日本人のパリダカ熱は猛烈だったのですが、バブル崩壊後には次第に参加者が減り、今回のDakar 2010にはバイク・0、4輪・2(もう1台はナビがオーストラリアからの参戦)、トラック・2の陣容です。

菅原さんの連続出場記録は21に更新されましたが、大きな期待は連続27回完走の大記録でしょう。随分長い間、Dakarにつきあっているものです。その根気と努力は驚くほどです。」

「連続出場はDakar Rallyが続く限り誰かが破る可能性はありますが、連続完走はそうたやすくはありません」と菅原さんは言っています。

去年は危ういところでリタイヤしそうでしたが、6トンもの砂をナビの羽村さんと2人、スコップで掘り、レンジャーの巨体を砂の穴から脱出させたのです。

一昔前まで「根性を持て!」の檄が聞かれましたが、今やそれを言う人も希になりました。砂漠や岩だらけの山岳路を延々と走るより、バーチャルの世界で疑似体験すれば、それで気が済んでしまうのかも知れません。危険はないし暑くも、寒くもありません。ましてヘトヘトに疲れることなどありません。

そういう環境で育ってくると、チャレンジする精神を持つ人も減りそうです。「今の若い者は…」が昔の年寄りの愚痴でしたが、若い者どころか、50にもなろうという男が、職のえり好みをして失業と騒ぎ、それを可愛そうだと言いながら、上手に立ち回った男は、なんと政府にアドバイズする立場になっているのです。昔は食えないなら職のえり好みなどはしませんでした。今でもえり好みしなければ、働くところはあるのです。

大金のやりとりや“脱税”もどきのことも、どういう訳か「申告した」だけで終わり。普通の人が何年にもわたり、12億円もの金を申告しなかったら“御用”かも知れません。そうかと思うと、4億円の現金を届けた、と言う人がいるのに、本人は素知らぬ振りです。

新人政治家が政治家としての活動を禁じられ、次の選挙の準備をしていろ、では投票した人までコケにされているわけです。

これから世の中、どんな風になっていくのか、想像もつきません。アジアをEUのようにまとまった勢力にしよう、と言い張る人もいますが、EUは基本的に宗教も同じだし、国のレベルもかなり似たところがありました。ところがアジアはそうではありません。

理想と現実の区別がつかないのは、今をときめく政権党の首脳たちも、バーチャル坊やも変わらないのかも知れません。まずは年頭の繰り言です。


写真
一枚目はキボ・ハット付近から
二枚目は頂上直下の雪渓を下るガイド
三枚目は氷河

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