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何かと不穏な時代に大先輩からの「おい、なんだい!」と、難題山積みの熱きメッセージ、まあSSERの社説のようなものです。

  

自浄能力は本来、大きな組織では自然に働くものです。その能力が今の日本では失われてしまいました。民主党トップ2の恥知らずな金まみれ、日本相撲協会の「選挙とは名ばかり」の選挙。いったい日本はどこへ行くのでしょう。

政治の話はあまりにも馬鹿げているので、ここでは相撲協会の話にしましょう。理事選挙があり7票しかないと言われた貴乃花が、10票を獲得、理事に当選したことで、立浪一門が犯人捜し。安治川親方が貴乃花に投票したことを名乗り出て、一旦は相撲界を去ると記者会見で語りました。

ところが、朝青龍の暴力事件で杜撰も杜撰な協会の調査は「何もなかった」のような結果。朝青龍は「酔っていて分からないだろうから話は聞いていない」と言ういい加減極まれりです。そんな問題があるところで、理事選挙にまさかの貴乃花当選で、造反者捜しとなったのです。

だいたい日本相撲協会は選挙というものをどう考えているのでしょう。選挙は公正で誰が誰に投票しようと自由が保障されるのが当たり前です。こんなことは子供でも知っていますが、日本相撲協会の親方衆、特に一門と言われるグループの長は、自分の利益代表としての理事をグループ内で決め、その人に投票することを当たり前としてきました。

これが文部科学省所管の財団法人です。こんな法人をなぜ民主党は仕分け対象にしなかったのか、おかしな話です。選挙はどういうものかも分からない日本相撲協会に「相撲道の維持発展と国民の深々の工場に寄与する」など、目的に掲げて貰いたくはありません。

文部科学省は早急に、傘下の財団法人資格を抹消し、好きなように興行をやらせればいいのです。日本古来の伝統を重んじるなら、別に組織を作り、それこそ日本古来の伝統に則ってやればいいのです。強ければいい、と言うのと伝統行事は異なります。

選挙に関する協会の姿勢、朝青龍のいい加減扱いの批判に協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は大慌て。相撲界から身を引く意向を発表した安治川親方の辞任に“待った”を欠けた。立浪一門も世論の厳しさに慌て、3日夜には友綱親方が付き添って、安治川親方に辞任撤回を発表させる猿芝居だ。

相撲が本当に魅力的なものなら、プロレスやボクシングと対抗した興行としてやればいい。国が保護するような団体でないことは明白なのだ。仮に鳩山首相に尋ねれば「相撲協会で調査している。それを見守りたい」でしょう。決断できない民主党が政権党なので、相撲協会を咎めることなど出来ようもありません。

前時代的な日本相撲協会など無用です。選挙のなんたるかも分かっていないのです。談合で成立してきた協会理事や一門で理事を決め、その通りにしないと「相撲界で生きていけない」ような体質は論外です。特別な待遇を相撲協会に与えるのは、政治、行政の怠慢でもあるのです。マスコミも何だか厳しさに欠けます。N H K が相撲中継をするのも再考するときでしょう。インターネットでは安治川親方が、退職を撤回したことが報じられているのに、N H K のテレビニュースでは、報じていません。依怙贔屓もほどほどに。相撲など見ない人からも視聴料は取っているのです。自分に都合の悪いことはN H K も素早くは報じないのでしょう。

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