ワルシャワの朝は光に満ちていた。レストランは素晴らしいし朝食も素晴らしい。しかし少し昨日から引っかかっていたことで事件発生!!どーやら2人のおじさんが大きな声をだしているよ。ウエーン!!この時が来てしまったかー!!という感じ。でもこれはまたガス抜きのようにも感じた。どーも少しそんな読みでやりあっている風もありますな。
みんな自分のことで精一杯な中、それでも仲間のことに気を配りながらゴールのパリを目指している。そりゃフラストレーションは臨界点だろうと思いますよ。やがてみんなが混じって話し合いになった。ちょっとした思いの違いが合ったようで、誰がどーなの?!というような問題ではなくしてしまうあたりが、さすがはおじさんたちの年の功!というところでしょうか?
まあこのままスタートしても危ないから、コーヒーを飲んで落ち着いてから出発しようということになり、思わぬハプニングの朝はゆっくりと時間が経っていきました。まあ、それぞれいろんな思いがあるだろうけどね、ここまで一緒に旅を続けてきた全員でパリの凱旋門にゴールしようね!!
それにしてもワルシャワのウエスティンホテルの素晴らしいこと!!今回のたびの中で3番目に素晴らしいホテル!もち1番目はロプノールのビバーク、2番目もロプノールの招待所?
そんなこんなで、午前11時に出発となった。今日からガイドが変わってシェミンスカさん、今日一日のガイドだけど「お母さん」と呼んでいた。お母さんのように暖かくてやさしかったから、おじさんたちのケンカもそっと見守ってくれていた。「大丈夫!?旅ってこんなものよ。さーみんなでベルリンへ向かいましょう。」この言葉暖かかったです。そーだ、ホテルで最後にみんなが飲んだコーヒー代は誰も支払ってないはず・・・まっいいか。
それでも遅くなったからと言って先を急がないあたりはオジサンの真骨頂だ。世界遺産のワルシャワの旧市街を見に行かない手はない。ワルシャワは、もちろんポーランドの首都でかつポーランド最大の都市。中央ヨーロッパの政治、経済、交通の中心でもあります。要衝でもある。歴史的な景観の美しい旧市街は第2次世界大戦で逃げるナチスに徹底的に壊滅させられました。でも戦前の写真や絵画などを元に、建物の色や装飾、ひびの1本1本まで復元再生し往時の町並みを完成。1980年に「ワルシャワ歴史地区」として世界遺産に。
1時間ほどその旧市街を見て、さー出発となったとき、ひさびさに齋藤さんのバイクがかからない。どうもバッテリーの問題ではないようだ。高橋さんがバイクの例の配線をやり直して再スタート。市内は大混雑だ。
今日は山口さんツイてない日なのです。市内を抜けてしばらく行くと山口さんミスコース、この時はすぐにリカバーして問題は少なかったのです。給油して食事・・・とりあえず順調。
午後8時過ぎポーランドとドイツの国境に到着。いつものように問題なく国境を越えると思っていたが、バイクたちがストップしたまま時間がかかっているようだ。どうもグリーンカード(車の保険)の問題。カザフスタンでグリーンカードに加入(パリまでの期間もカバーしていた)したので問題ないと思っていたのですが、それはロシアのみ有効なグリーンカードだったよう。再びヨーロッパを走るためのグリーンカードに加入しないとダメだと言われちゃった。ここまで無保険で走ってきた3日間の罰金を払わなければならないと・・・知らなかったとはいえ、もっと充分に確認しないとダメですね。
罰金はガイドのシェミンスカさんの交渉によって「なし」ということになった。ありがたい。さー!!また8台分のグリーンカードの手続きだー。時間かかるのはよーく解っていた。書類が出てきた。あれ?でもこれってカザフスタンでジャンガルが記入したのと全く同じ書類なんだけど?まあでもこんな時にモメても先に進まないから、さっさっと片付けようと・・・でも時間はかかるんですよね。
はじめにバイク5台とタンドラの書類がOKになった。あと2台分なのですぐにできるだろうと、先にバイクとタンドラを行かせた。しばらくしてプリウスとランクルがゲートをでた。いざ、ベルリンへ・・・と思っていたら、山口さんのバイクが止まった?どーしたんだろう。「あー国境のゲートにバック(リュックサック)を忘れた。どうしよう。ここから歩いてゲートまで帰るよ。」「ちょっと待って!ここは高速道路、危ないじゃない。次のサービスエリアで対応策を考えようよ。」「参ったなー。どうしても取りに帰りたい。」「わかったから、パスポートとかお金が入っているの?」「そーじゃないんだけど・・・」「・・・」前に荷物をなくした時はあきらめてもらっているから、なんとかしたいんだけど。
すぐにサービスエリアがあったのさ。ここで食事しながら待つことになったんだけど、お店が午後10時に閉まるって、今9時半なんだけどーね。食事は作れないと・・・コーヒーと販売しているお菓子しかないということでポテトチップスやピーナッツ、チョコレートを買って食べながら、ドイツの国境のゲートまでサポートのベンツに乗って引き返した山口さんを待つことに・・・ドイツだから荷物はあるだろうと判断したようです。
荷物を持って山口さん一行は帰って来た。よかったね。今度こそベルリンへ。ここから110kmあるからなー。ベルリンは遠いなー。ホテルベルリンに到着したのは午後11時30分。この日の夕食は山口さんのおごりでした。ご馳走様でした。
明日はミュンヘン、オクトーバーフェスティバル!!ビール祭りだ。 |