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2007年9月18日 行程8日目
ウルムチ - イーニン 走行距離:700km 走行時間:12時間

あらら、今日も早くから目が覚めてしまった。午前7時には朝食を済ませ、いつでもスタンバイOK状態。天気は西に行くほどに良い。

9月13日にモンゴルのウランバートルを出発したジャンガルから連絡が入った。3日間もモンゴルとロシアの国境で足止めとなっていたが、今日ロシアに入り、一日中走ってロシアからカザフスタンに入って、国境は24時間開いているから大丈夫、と力強く言った。じゃ、カザフスタンの国境でね。

出発する段になって、新疆の案内人がホテルに忘れ物をしたので取りに行ってくるって・・・中国のスタッフは私たちと違うホテルに宿泊しているのです。費用のことも考え安いホテルに宿泊、そして集合時間の約束の時間はしっかり守る。とても信用のできるスタッフでした。ちょっと言葉の壁はありましたがね。日本語って難しいもの。でもこの忘れ物はトランシーバー。

さあー午前9時45分ウルムチ、スタート!!スタートして高速道路に入る前にバイクのパンク修理!かとおもったら、リムから空気もれだけだったよう。

ほぼ高速道路での移動となったこの日、いままでの疲れがどっと出たのか、みんなとても眠そう・・・その中でも山口さんは超ー眠む眠むモード!!何度も止まっては5分休憩を繰り返していた。変わってあげることも出来なくて、とにかく励ましてました。

そして、今日も遅い昼食は午後3時過ぎからとなった。山口さんはバイクを止めてバイクの横で暴睡状態!!食事の準備ができたので呼びにいったけど、反応なし。まあ、そっとしておくことにしました。そこでこんなところまでいる日本人観光客から「山田さん?」と声を掛けられている山田さんはキョトンとした顔!!大学の同級会で毎年旅行しているのだけど。3級下の後輩で山田さんという方がバイクで新疆を旅行している!んだって。でバイクを見かけたので、どの人が山田さん?ってお話になったらしくて。その方はどう見ても70歳くらい。3級後輩っていうなら67歳!!??へーっ、そんな歳に見えたのでしょうかねえ。その方は、イリ川流域の植物の研究をして、今はリタイアしている某大学の名誉教授さんでした。リンゴの権威らしいね、とかって立ち話を小耳に挟みました。

「とにかく、眠いんだよねー。どうしたんだろー。」と、突然山口さんが起きてきた。斎藤さんが用意してくれた濃いコーヒーを飲みながら「おかしんだよね。眠くて眠くて・・・」とにかく疲れてるんだよ。毎日毎日朝から夜遅くまで走りっぱなしだし、ほんとうにすごいと思うよ。でも、年は年なんだよなあ。

私は思ってたんだ。おじさんライダーだから、走れるんだと。若者?なら、もっと文句も言っているし(もちろん、おじさんたちも文句はいってるんだけどね。)、途中で辞めていてもおかしくないと、おじさんライダーは違ったんだよね。今まで仕事に家庭にさまざまなことに忙殺され、たくさんのこと我慢してきていて、これぐらいのこと、些細なことだと思っているのかもって・・・違うかもしれないけどね。疲れ方も上手いの。山口さんが一番疲れ方が下手なんだろうと思うよ。

このあと天山山脈の中にある、セリム湖へ向かった。この湖は、標高2073mのところにあり、天山山脈の最大の高山塩湖だという。

セリム湖に到着したのは、午後6時過ぎのこと。美しい湖をバックに記念撮影がはじまり、30分程度ここに止まった。すんごいキレイ!

セリム湖を過ぎるとカザフのパオ?ゲル?が出現しはじめ、また山越え。午後8時に峠へ到着。すごい人だかりになりに緊張した。でもね、笑顔で果物をくれたり、写真を撮ったりと彼らは人懐こい。この果物はなんだとうと匂ってみると桃の匂いがする。桃だー、車の中は桃の匂いに包まれた。

この峠から2時間走って、午後10時イーニンに到着。毎日ご苦労様です。

ホテル中にあるレストランで夕食となる。今日は羊の丸焼き、どこかみんな元気がない。明日で中国を離れるのが寂しいのか、羊の丸焼きが食べられないのか、いつもモリモリ食べるおじさんたちが食べない。胃が受付つけないのか、羊の臭みが気になるのか、まあ心配することはないけど、ちょっと元気がないので少し心配。

私は私で、かなり緊張している。明日はこの旅人たちと初めての陸路で国境を越える。中国の出国は中国側のスタッフに任せるものの・・・自分達でカザフスタンへ入国しないといけないからだ。

あれこれ考えてもしょうがない、なるようになるさ・・・眠れないところへ、ジャンガルから電話が入った。「明日はナントカ間に合うと思うが、まだロシアとカザフスタンの国境に到着していない。」「大丈夫!!国境からカザフスタンのジャルケントまで遠いよ。」「中国はナントカカントカという町ですよね。」「んー??」このときに少し不安になって日本のSSER事務局を通じて国境の町を確認させたが・・・ジャンガルは思い違いをしているのではないの?明日になって彼らの悲劇が明らかになる。

明日は中国を離れ、カザフスタンへ!!いざ行かん!!