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2007年9月25日 行程15日目
エカテリンブルグ -> ガザン
走行距離:970km 走行時間:19時間30分

おはよーー!!なんか今日はご機嫌なお目覚め!!しかし、おじさんたちは気合が抜けている!!さー1000km走るぞー!!という勢いのカケラもない、こんなのでいいの??・・・まあ勢いで走るわけではないから、いいのでしょう、きっと。この気負いのなさもおじさんたちの凄さかもしれないわ。そんなとき、ランクルの周りが慌しい。どうしたんだろう。パンクでした。サササっとタイヤ交換してOK!!はやーい!!
今日からガイドが変わった。アレキサンダーさん!!エカテリンブルグからサンクトペテルブルグまでの3日間が彼の担当!!まず、1日目はエカテリンブルグからカザンまでの超ハードなルートだ。彼は、ヴォルガ川の支流のカマ川が南北に流れているためペルミという街を経由してガザンへ向かうルートで行くべきだと主張する!!少し対立。結局彼の意見を聞き入れることとした。直感的な不安がチョット残る!!

ここからリガまでの間は、現地調達のサポートカーを用意することが出来なかったの。理由はいろいろあるが、まあとにかく無いのだ。プリウスに横田さん、ジャンガルそしてガイドのアレキサンダーさんが乗り込んだ。そして小雨の中、午前8時スタート!!エカテリンブルグの街をゆっくりと走り出した。

1時間後、アジアとヨーロッパを分けるモニュメントで休憩。記念撮影会となりました。ベルリンまで3502km、パリまで4546kmという表示もある。パリのゴールまではまだまだ遠いわねえ。そしてここからヨーロッパなんだそうです。

お昼ごろ、緯度と経度が同じになるポイントを通過。緯度 N57'09'611、経度 E57'09'611、実は・・・ルート上で緯度と経度が同じポイントは有りそうで、なかなか無いのでございますよ。今日は記念撮影が多い日だこと、先は長いんだけど、結構のんびりムード!!夜になって慌てなければいいのですが・・・。そーそーこのポイントの前に、ランクル200,000kmの記念がありました。1人でひっそりお祝いしていた高橋さん!!モンゴルのラリーやこのツアーとランクルは大活躍、まだまだ現役です。大切に乗ってくださいな。次の300,000kmはどの国でのお祝いでしょうか。タノシミだよね。

午後3時に給油でストップ、そして少し遅めの昼食。ガソリンスタンドと併設のレストランへ、いい匂いがしているではないですか。なんだろうー。興味津々!!出てきたものは「さばの燻製」でございました。とっても美味しい。もりもり食べました。お醤油なんぞあったらもっと最高!!だったね。

その後、順調に走行。午後5時の時点で550km走行、あと450km。先は長そう!!でも、おじさんたちはまだ慌てていない。「あと!どれくらい」って聞くのは決まって夕方くらいから、もう少し早くから「あと何キロなんだろう」という意識があれば、夜になって慌てなくてよかったかもね。
午後6時、カフェでお茶休憩!!少し疲れが見え始める。1人のおじさんライダーは「このあと1時間ごとに休憩したい」といい。もう1人のおじさんライダーは「明るいうちにもっと距離を稼ごう」という。ここはカオルさんがとりまとめて「1時間ごとに5分休憩でいきましょう」と決定。ヤルネ、カオルサン!

午後7時、700km走行、残り300km。このころから道が怪しくなりはじめた。進行方向がおかしいとか、GPSでは少し左寄りのルートじゃないのとか、それぞれ疑問を投げかけてくる。アレキサンダーさんへ確認すると「間違いない」んだそーな。ここはアレキサンダーさんを信じて行くことに・・!!しかし、この判断が大失敗のハジマリだったのだ。

日が暮れはじめ、辺りは真っ暗になる・・・そしてあまりコンディションのよろしくないダートに!!こんな大都市間を繋ぐ主要国道がダート?挙句の果てにヌタヌタのドロドロ!!「アーア」深夜の泥寧路は精神衛生上かなり良くないよ。その上たどり着いたのは巨大な「ロシアの母なる」ヴォルガ川なのだ。深夜11時過ぎのこと。ということは・・・700km過ぎた辺りから大ミスコースということになるわけです。しっかり地図見て確認すればよかったと、反省してもあとの祭り!!いわく「もっと俺のいうことを聞け!by yamada」なのだそうです。

ヌタヌタ道の先へ、山田とムッホがタンドラで向かった。無線が入る。「川には大きな船(渡し舟)がある。いま止まっているヌタヌタを抜ければ大丈夫!!バイクは1台づつ来てー」なんとか全車、船のところへやってきた。また問題発生!この船は朝7時まで動かない。「よーし、例の作戦で行こう」ったってお金で交渉!!まあ結果OK。深夜の船旅(といっても一瞬だけど)はおじさんたちにとって気分転換になってよかった様子。まん丸のお月さんをおじさんたちはじっと眺めていました。

それから3時間走りつづけ、夜中の3時半(ここでさらにカザフ時間から−2時間、日本時間と−5時間)したがって、現地時間午前1時30分になる。カザンへ到着。

ホテルからは、2000年ユネスコの世界遺産に登録された「カザン・クレムリンの歴史的・建築的遺産群」が見ることが出来た。夜のクル=シャーリフ・モスク。ミナレットが美しく輝いていた。

そんななか、モクモクと山口さんはタイヤ交換を始めた。「作業は1時間で終わるから、先に寝てていいよ」って言われても・・・ほっとくわけもいかない。でも、かなり眠い。先に寝ました。ゴメン!!

でもって明日は、モスクワですから。