ゆっくり寝よう!と心に決めてベッドにもぐりこむのだけど、ツアーの日々の悲しい習慣・・・まだ日も上がらないうちから目がさめる。それならばと、早めに朝食を済ませる。撮影チームは午前10時から街の実景を撮りに行くということで、その前にカフェに首脳陣?が集まって、後半戦へ向けての打ち合わせ!!エストニア以降は、ヨーロッパとしての安全性も高いし全体のコンボイ走行ではなくて、バイク部隊はもっと自由に走ろう!見たいなオハナシだったかな?
さて、すこしここサンクトペテルブルグの説明をしましょうかね。サンクトペテルブルグとはピョートル大帝の手によって1703年5月27日に築かれた人工都市、その名の由来はピョートル(ラテン語でペテロ)が自同名の聖ペテロの名にちなんで付けものだという話。ここをヨーロッパの町を模して帝政ロシアの壮麗な都を作ったピョートル大帝の息遣いが聞こえそうな、そんな街。なかなか素晴らしい。建設当時はピョートルは急進的な欧化政策を取ったらしくて、毎日コーヒーを飲ませたとか、髭をそらせたなどというエピソードが残っている。街の名の由来に付け加えると当初はオランダ語風にサンクト・ピーテルブールフだったが、後にドイツ語風にサンクト・ペテルブルクとなった。ところが第一次世界大戦で敵国ドイツの名前を嫌ってペトログラードと改められ、ソビエト連邦時代にはレーニンにちなんでレニングラードと呼びかえられた。そして、ソ連崩壊を受け1991年にロシア帝国時代の現在の名称に戻ったのだそう。ちょっとお勉強になったかしら?
そんなサンクトペテルブルグの古い町にあるホテルの地下駐車場では、朝からタイヤ交換。なんだかんだで午後2時ぐらいまでかかって。大慌てでエルミタージュへ!!そんなのに「腹減ったーー」と昼食。カフェの多くは日本食が主力メニュー「へえーっ」お味噌汁が美味しかった。そしていよいよエルミタージュ美術館まで歩いていくことに・・・歩いて20分かかるらしい。まあ、街の様子を見学しながらだと、すぐ着くだろうと思っていた。でもおじさんたちは、ずーとバイクに乗っているので歩く筋肉が衰えているから歩けない!ダメだ、と言い始めた!!過保護かもと思いながらタクシーに乗ることに。そこでエルミタージュ美術館を見学してから街を一周してもらってホテルまでということで交渉したけど・・・すんごく高くてびっくり!エルミタージュ美術館まで5分程度乗っただけにしました。
エルミタージュ美術館は小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ劇場、冬宮の5つの建物で構成されていて、今のメインは冬宮。ロマノフ朝時代の王宮なのはいいけど入り口がわからない。
またここでお勉強!!1764年にエカテリーナ2世が美術品の収集を始めたのがエルミタージュの起源。つまりエカテリーナ2世の個人的な秘密の美術館で「エルミタージュ」という名前の由来もフランス語の「隠れ家・隠棲所」というのもなかなかおしゃれな感じ。1917年に一般向けに開館したって1917年はロシア革命の年だものね。
ホテルに帰って、ジャンガルと近所のレストラン探しに・・・さてさて、急に14名もの予約はなかなか難しい。ホテルのディナーも良いけど、やっぱり町場のレストランが楽しいよね。ホテルを出てまず左へ、歩いて30秒くらいのところのレストランっぽいところへ入った・・・中はゲームセンターかな?ちょっと怖かったので、ヒェーとお店から出たのでした。外からはどうみてもレストランだよなーといいながら次へ・・・2分くらい歩いてレストランらしきところへ入ろうと思ったけど躊躇していたら、お店の人が「なにー?」って聞いてきてくれて「夕食の予約したいんですけど・・・」「何人」「14人」「あなたどこの国の人?」「日本人とモンゴル人」へーって顔していたけど、お店の中へ通してもらった。準備中で中は真っ暗だけど・・・雰囲気はいい感じ、そのうえ店の人もいい感じ、ソッコーでーここに決めました。
ホテルに集合して食事へ・・・やっぱりおじさんたちは「レストランは遠いのか?」と。「ホテルから歩いて3分程で行けるから、頑張っていきますよ」「ほんとに近い?」「大丈夫!!」ほんとうに疲れているんだろうけど、こちらも一生懸命で近いところを探していることや、怖い思いして探しているのに!!まあそんなことなんて知ってもらう必要はないとも思うけど・・・少しはサポートしてくれている人たちのこともね、思いやれなくてはダメよ、ってこのころから思い始めていたのです。つまりこちらも疲れているわけだから、すこしばっか労いの気持ちがね。
まあそんなこんなで夕食が終わって、帰ってからは明日の準備、明日からガイドが変わる、どんな人が来るんだろう、女性だと聞いているけど大丈夫だろうかしら。その人はラトビアのリガに住んでいる。今夜中にサンクトペテルブルグに入って明日の朝合流する予定!!そして、明日は国境を越える。ロシアを出国するのだ。入国するときにあれだけ大変だったので先が思いやられる。とにかく、必ず明日中には国境を越えなければならない。ビザは明日までしかないのだーー。 |