今日はこの旅で2回目の国境越えとなる日なのだよ。ついにというか、やっとというかロシアに入る。日本にあるロシア大使館では、旅行計画書通りでしかビザを発給しないのだ。プンプン!!よってロシアのビザは5日間しかない。必ず、9月24日に入って9月29日には出国しなければならないというのはこうした旅のスタイルには誠に緊張をしいられるというものね。でも聞くところによると日本以外ではかなり柔軟に取得できるらしい・・・ウーム。(参考:ロシアの観光ビザを取得するためには、ロシア入国日および出国日、観光ルート、移動手段、宿泊場所、観光プログラム、ロシアの受入れ旅行会社名とその旅行レファレンス番号など全て申請する。また、ロシアに滞在する者が行わなければならない滞在登録(レギュラーツィア)の手続もある。)あーロシアは難しい。時代が逆行しているみたいな感じ!!今日も1日長くなるんだろうな。
午前10時に開くカザフの国境のゲートを目指して、午前8時にコスタナイのホテルをスタート。おお今日は快適なこと、気温は10℃、もち天気は晴れ。国境まで170kmを2時間の走行予定。元気よくチョーハイスピードなトランスポーテーション!!快適快適!!カザフスタンの広大で気の遠くなるような風景ともお別れだね。
午前10時15分にカザフの国境に到着。まず、ロシアのグリーンカード(保険)の手続きに小さいオフィス?小屋?へ行った。まあ時間がかかる。おしゃべりしないでサッサッとしてよーと心で叫んでいたら・・・「黒川さん、顔が怒っているよ。」ってジャンガルが笑っている。「だって遅いんだもん。」「怒っても早くなんないよ。モンゴルで経験しているじゃない。カザフも一緒だよ。」分かっちゃいるけど・・・1台の書類書くのに10分もかけちゃいけん!バイク5台、車3台と8台分あるんだから、結局!!時間がかかり過ぎると思ったのか、ジャンガルに書くように言いはじめた。やっぱりね。ジャンガルはあっ!という間に書いちゃいました。
でもね、カザフスタンもお昼の休憩となった。どこも一緒だわ。しかたない、われわれも食事としました。
午後1時、やっと1台目がカザフスタンの国境を出ることができた。さあー、カザフスタンで6日間お世話になった、ノルジャンたちとお別れのときがやってきた。
ノルジャンは愛知万博に通訳として半年、日本に来ていたそうよ。その時カザフスタンのパビリオンにスタッフとして来ていた彼女と結婚したんだそうです。また思い出の日本に行きたい、と。「なかなか!日本に来るのは難しいだろうけど、私たちがまた来るよ。」「その時は、アルマティをゆっくり見て欲しいですね。いいところですよ。」ラジャー!!
彼らはこれから2200kmをアルマティまで走って帰らなければならない。そのうえ、故障した車を修理しなければならないだろう。車の修理代に使ってほしいと余った!少しのテンゲ(お金)を渡した。たぶん!!全然足りないとおもうけどね。ありがとうね。カザフもいい旅ができました。
そして、ロシアの入国手続きへ、こちらも時間がかかりました。とにかくシステムが悪い。入国手続きに車両の登録書の発給に求められるのは「日本のコインは無いか?」「紙幣は無いか?」はじめは「無いよん!」と無視していたら、なーんのことはない手続きをしてくれない。「フン、わかりやすいじゃないの」と日本の紙幣を渡すと1台だけ手続きをする、2台目はコイン、中国元、最後にはモンゴルの紙幣(ツグリグ)まで渡した。もー大変!どうなってるのー。しかし、ロシア語が完璧なジャンガルがいなければもっと大変なことになったろうよ。これでもスムーズにいったと思うよ。この国はこのままでいいのだろうかと思うよ。まったくプンプン!!
カザフの国境に到着して6時間(オーマイガッ!)気分的にへとへと!でロシアへ入国。午後4時40分だった。エカテリンブルグまで370km、ロシアに入って突然の雨!!今の気分を表しているようだ。風景も変わった。道も良くなった。物価も高くなった。ロシアは見るからに豊かになっている。地方への分配も進んでいるようね。
午後10時30分、歴史の色濃いエカテリンブルグのホテルへ到着。ここまではジャンガルが道案内!!そして1本の道も間違えずにホテルまで完璧!!素晴らしい!!ご苦労様でした。
さて、エカテリンブルグに届いているだろうバイクの部品は、モスクワの税関に止まっているし、BMWのショップに日本から送ったプリウスのミラーもホテルへ届けてもらうように電話をしていたのに、届いていない。このあと手配したこと、カラブリ!!が多くなってきた。
明日は1000kmの行程、どうなりますことやら。おじさんたちは??エカテリンブルグの高級ホテルのバーで、スコッチ!なんか飲んでいる人がいました。「シングルモルトがおいしい」のだそうですね。 |