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2007年9月23日 行程13日目
アスタナ -> コスタナイ 走行距離:730km 走行時間:14時間

午前5時に起床。今朝ももちろん、とっても眠い。ヒジョーに寝ぼけていたのですが、夜のうちに用意してもらっていた朝食を摂る。朝早いときはレストランが開かない!のでそれを待っていたら、時間がかかってしようがないので、時々はこんなことをホテルに頼むのも大切な仕事なのよ。そんな朝食は、もち冷めていたけど美味しかったよ。

外へ出ると!おそろしく寒いじゃないの。気温は氷点下だって!!ヒエー!!おじさんライダーのみなさん、大丈夫だろうか。午前6時予定通りにスタート。30分走ると山口さんが「手が・・・痛いよー」とストップ。厚手のグローブに変更!山口さんだけグリップヒーターをはずしているため、超ー寒かったようです。カオルさんは自作のハンドルカバー?を段ボールで作っていた。もう少し美しくつくってほしいな。なんてね。そのころの気温はなんと氷点下7.5度、どーしてなのかしら、こんな低温。それから1時間走って、やっと陽が昇り始めた。朝焼けが美しい。でも寒さは変わらない。kapeと書かれたカフェで暖かいものを飲もうとロードサイドのおしゃれなカフェへ・・・「ガビーン」お休み!!今日は日曜日!!それにまだ早いし。みんなガックリ!!そりゃーそーよね。熱いコーヒーとか飲みたいだろーよねえ。

それからっちゅーもの走れど走れどkapeがないのさ。何時間も走っているのに景色もまったく変わらない。まあそれでも気温も上がり始め少し荒れた路面もGSには楽しいらしく快調に飛ばすの!!そんな中、360km走ったころそう時間は午後1時、ツアーをサポートしていた三菱ギヤランが止まった。燃料系のトラブルですぐには直らないーー。さあーどうするのか、ノルジャンの判断は素早かった。故障した車はどこかに預けて、荷物車のトラックバンに3人が乗って移動するという。少し足は遅いが、現時点では賢明な判断といえたかも。故障した車を預けている間にバイクに給油をして・・・昼食と思ったが、やっぱり村のレストランは日曜日はお休みぃ。「オーマイガッ!!なんてこと」みんな朝の寒さで体力は消耗しているだろうしなあ。、お腹も空いているだろう。でもどこも開いてないの。先に進もう。こんなことならランチパックを用意しておけばよかった。日曜日って大変だ。

やっと、昼食になったのは午後4時過ぎ、大きな街に近づいてからとなった。このレストランにあったたくさんのパンは、ほとんど食べつくしてしまった。ほんとうにお腹が空いていたんですね。お待たせしました。

遅い昼食から1時間ほど走ると、雨が降り始めた。天気雨のようです。また、気温が低くなってきたよ。これからも北へ向かうわけで、もっと寒さが厳しくなるのではと心配。しかし、以外にこのあとは気温は下がらなかった。

午後7時過ぎ、夕陽が美しい。空気が澄んでいるから?太陽は大きく、赤い。今日は730kmの移動だったが、朝早くから出発したことにより、午後8時にコスタナイのホテルに到着。まだ、明るい時間だったから。

夕食後、撮影班のミーティングに参加。テレビチームからはお願い事が2つ。彼らはかなりシリアスな問題を抱えていた。それは、この素晴らしい旅を記録する素晴らしい番組を作る!という執念のようなもの、といえば分かりやすいかしら。

でもね、だからといってその人の役目や目的を否定してはダメだよ。もちろん「やらせ」なんて全く彼らは否定している。それは実に大変なことだ。美しい風景の中を駆け抜けるシーンを頑張って先回りして撮っていても、大きなトラックに遮られて!何てこともしばしば。でもUターンして「もう一回」とは絶対に言わない。そのことは「旅をジャマしたくない」という一言で、自然体のライダーと風景とそこに繰り広げられるドラマを撮ろうとするの。それは今までのテレビの製作現場とは一線を画したものだったと思うわ。

そのやらせとも呼べない程度の複数のテイクを諦めて、1度きりの事実を撮ることが感動を伝えることだよね。トラブルが起きるようなことをついついカメラは待ってしまう。もちろんそのほうが面白いからだけど。それは良く分かる、でもそれは間違っているとも思う。ウーン難しいわねえ。

この旅には、ひとりひとりが全く2人として、同じ考えではなくいろんな思いで参加している、その誰もがお互いの立場や考え方を受け入れ思いあいながら、ここまで来たのよ。まあ時には思い通りにならないこともあるにはありましたけどね!とまあ、この記録的に寒くて大変だった1日は、この旅の意味を誰もがあれこれと考えたようだ、誰も明確な結論は見出してないけど。

ともかく明日はカザフスタンからロシアへ行くの。きっとそのあたりに「なにか」答えのようなものがあるような気がするのだけど。