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2007年9月26日 行程16日目
カザン -> モスクワ
走行距離:840km 走行時間:17時間

昨日はよく1000km近くの距離を走ったものだ。おじさんパワーはすごい!!驚きました。でも、今日も800km以上の距離を走らなければならない。そう毎日毎日こんなに長い距離走れるものではないよね。ほんとうはとっても心配だったんだ「もー走れないよ」って言いはじめるんじゃないかってね。

午前7時20分起床、午前8時に朝食。朝食後、ガイドのアレキサンダーさんと昨日のミスコースについてミーティングとなった。ミスコースしたことにより、おじさんライダーの体力消耗や危険性を伝えることが大切。ミスコースは誰でもするだろうから彼ひとりを責めるつもりはないの。しっかり地図を見ていればあんな道を走ることにはならなかったし、おかしいと気が付いた時にはやめの判断が必要だったはず。私たちも反省している。でもどうして間違えたのか、よく考えてほしかった。

それだけなのに「僕は悪くない!」耳を疑ったよ。あれだけ「この道は間違っている!」と言い続けたのに「合っている、道は聞いて確かめた」の一点張り。最後には「ボクは通訳でガイドじゃないので」と言い出す始末。こんな人と旅はできないと思ったね。ガックリした。しかし結局!!山田のややスケアリー!!な、説得で謝罪するということで手打ちに。確かに「帰っていいよ」と言われるのは辛いだろう。でも通訳ならジャンガルのほうが完璧!!まあそう悪い人でもないだろうからと、アレキサンダーが全員に謝ることで一件落着に。

でもまあ、消化不良な感じ。楽しみにしていたカザンのボルガ川の織り成す景観もそこそこに午前9時30分、モスクワ向けてスタート。ちょっとスタート時間が遅いんじゃない!!?でもまあ気温は14℃と暖かい。おじさんライダーは快調に走っている。ただ、道は交通量も多く、なかなか距離を稼ぐことは出来ない。

午後1時30分、給油と昼食となった。昼食はバイキング、みんなステーキ、チキン、サーモンと好きなもの頼んでいる。いろいろ選べるのって楽しいよね。ついつい取りすぎてしまうもので・・・。残さないように食べるのに必死でした。

夕方まで順調!!だったが・・・街を迂回する分岐でカオルさん、齋藤さん、山口さんの3台がミスコース!!山田がバイクで探しにいった。すぐに見つかるだろうと思っていたが、30分程経って齋藤さんだけを連れて帰ってきた。あとの2台はいない。今日のゴールはモスクワ、わかっているだろうが不安が残る。彼らが間違えたルートもしばらく行くとモスクワ行きの看板が出てくる。大きな都市を迂回するのが予定のルートなのだけど、渋滞の酷い!間違えて彼らが行ったルートを行くことにした。これは最善の判断だと思うね。すると相当な混雑!バイクには辛いよねえ。そして、街の橋の上で反対車線を走っている山口さんと遭遇「なにやってんのよ!」あと1人カオルさんが依然行方不明。

日本の事務局に連絡。あれっ、電話に出ない。そーだ、日本は夜の11時なのだ。たぶんカオルさんが緊急の電話をするならSSER事務局だ。すぐに事務所に出勤して待機せよ!という命令をだす。「ところでカオルさんは電話できるんですか?」って日本事務局の三好さんが心配する。「わからないが、困ったら何とかするよ。」「お金は持っているんですか?」「両替していたから大丈夫、ウオッカ代に消えてなかったらね。」「・・・・・」「そろそろ給油が必要なころだから、お金なかったら待ってると思う。」「とにかく、事務所で待っています。」

さて、橋の上は混雑しているままだった。反対車線で大きな音がガッシャーン、ドーン、バーンと多重衝突の事故、車に乗っていた子供たちが泣き叫んで、大パニックになっている。ランクルのすぐ横で起こったから、びっくり!!気をつけなきゃね。事故は怖いです。さて、どうもこの事故に私たちにも責任?があるようよ。「さっき、事故があっただろう。反対車線を走っている車の男性がカッコイーナーって顔でこっちを見ていて、その上目が合ったんでニッコリ微笑みかえしたら・・・次の瞬間、大きな音がしたんだ。」どうも一番初めに衝突したのはおじさんライダーが微笑みかえした彼でした。

迂回する街を過ぎてオンルートに合流した。それまでのすべての分岐は探したけど、どうしてもカオルさんは見つからない。日は暮れ始めた。山田はバイクから降りてランクルへ移動。本格的に捜索が必要と判断したからだ。山田は悩んでいた。「わからない。どうして止まっていないんだ。カオルさんなら引き返さずモスクワへ向けて走っていると思うけど。どうすべきか。やっぱり引き返すより前に進もう。」とランクルの中で捜索会議中に・・・「カオルさん!発見」と石原さんの無線の声。よかった。どうしてたんだろう。まあとにかく安心した。

日本事務局へカオルさん発見の報告。実は連絡して2時間以上経っていたので、かなり心配していた様子。事情はよくわからないのであとで報告することに・・・お疲れ様でした。

午後10時半すぎ、ホテルについてからでは遅くなるので、今日はドライブインで夕食を摂ろうということになった。さっそくカオルさんへ問い質した「ところでカオルさん、どうしていたのよー」「そんなに探しちょるとは思ってなかったんよ。ごめんな。」「ガソリンは入れたの」「紙に書いて見せたら、ちゃんとガソリン入れてくれたっちゃ」「それからどうしたのー」「道路から見えるところにバイクを止めて漫画読んどった。実は探されているとは本当におもっちょらんかったんよ。」「・・・」「けっこう時間がかかっとるけん、事故でもあったんじゃないやろかと、心配しとったんよ。・・・反省してます。」・・・何も言えなくなりました。一人が行方不明になると大変なことになるということを、ほかのおじさんたちはこの日のことで理解してくれていると思っていたのは、甘かったのでした。

全員、疲労困憊だ。高速道路のトラックの多さには驚かされる。バイクの走行も大変そうだ。事故がないように祈る。午前2時にモスクワのホテルに到着。

到着時間が遅いので翌日のスタート時間を遅らせる。そうするとまた到着時間が遅くなる。蓄積された疲労は限界に近いだろう。しかし、明日のスタート時間を決めなければならない。おじさんライダーの体力を考えて午前10時のスタートを告げた。悪循環になることは承知の上だ。

明日はサンクトペテルブルグ。そして休息日が待っている。