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“困難に打ち勝つ方法を若者に伝授する”

御年67歳、これまで25回のダカール・ラリー参戦暦を持つスガワラ・ヨシマサはとてもエネルギッシュでユーモアもたっぷり。もうカミオン・クラスでトップ争いをするのは少々キビシイか?その挑戦はご子息のテルヒトが継承するのか?いずれにせよ、この日本人ドライバーが今もTOP10に入る実力の持ち主であることには変わりない。

- ヨシマサ、今回の新しいダカールでの目標は?

「うーん、難しいね・・・アルゼンチンは新しい開催地だから、我々にとってはすべてが新しい挑戦だよ。いずれにせよ、フアン・マヌエル・ファンジオのような素晴らしいドライバー達を輩出してきた国にこうして訪れることが出来るのは嬉しいね。アフリカで慣れ親しんできた地勢とはかなり異なるだろうから、第一目標はラリーを完走することだね。」

- 作戦は?

「地勢への順応だろうね、このようなランドスケープを走るのは初めての経験だから基本、とても慎重に行くよ。思うにレースはいくつものセクションに分かれるんじゃないかな?最初のSSはとてもハイスピードだろうし、中盤では標高の高い山岳地帯を抜けてアタカマ砂漠へと出る。ここがラリー全体でも一番重要なところになると思うね。」

- 今大会に向けての車両の改良は?

「大きなモデイファイを2つ施しました。エンジンのマウント位置を後方にずらし、前後の重量配分を50:50に近づけて操縦安定性の向上を図ったのが一つ。それからスタビリティの良化を狙って、ホイールベースも拡大したんだ。いくつかの部品は素材をアルミニウムに変更して軽量化もしたよ。」

- フィジカルな準備はどのように?

「そんなの酒とタバコでカンペキだよ。(!!)この時期、アルゼンチンは夏だけど日本は冬なんだよね。だから気候に順応するために、12月の中頃には現地入りすることにしたんだ。」

- これだけの長いスパンでダカール・ラリーを続けてこれた秘訣は?

「スポンサーからの暖かい支援が大きいね、ファンの応援も力になるよ。それから大和魂、たぶんこれがマイ・シークレットです。」

- これまで参加25回、どのように毎年モチベーションを保ってるの?

「ダカール・ラリーや、それに関連する準備はとても難しい。それはチームの若いメンバーにとって”学びの場”なんじゃないかな?困難や逆境に打ち勝つ能力を彼らに見せるために、自分はまたダカール・ラリーに参加するんだ。」

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今回は新年早々のOVにも書いてあった
スガワラ御大のインタビュー@ダカール・ラリーを訳してみました。

文中の「大和魂」は、”the Japanese pride”の部分に係っているので、本当は”日本人のプライド”とするのがフツーでしょうけど十数時間かけて6トンもの砂をスコップ2本で掻き出すという、その情熱を表すのにこの言葉の方が適当なような気がして置き換えてみた次第です。

困難や逆境に打ち勝つ見事な「有言実行」の上での完走、おめでとうございます。


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