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『TDN 1日目 スタートしちゃいました』

STAGE1 4/30 815.90km (え…いきなり800kmオーバーって…汗)
NAGASAKI - SHINGO

ハウステンボスのホテルで、優雅に朝食をすませます。
あぁ…これで、優雅な食事ともお別れ…
と、思いつつも、緊張でなかなか喉に通らない。

O氏と出会ってから、1年半。
まさか、本当にツール・ド・ニッポンのスタートラインに立てるとは、思っていませんでし…いやいや…強く、願ったからこそ、立てたのですよ…。ていうか、この場に立ちたかったから、O氏を無理やり…いやいや…(汗)そんな事はありません。
大事な人です。

スタートで、晴れるということは、幸先よさそうな感じがします。これで、家を出てきたときの、台風での不安は帳消しとしましょう。しかし、ジャケットとブーツから湿っぽい臭いがして、すでにおっさん臭を漂わせているあたりは、ブルーな感じをぬぐい切れません…。でもこの時は、まだギリ20歳代よ。私。

ゼッケンは、O氏#13 私#14 で、30秒間隔スタートだったでしょうか?スタートをしたライダーは30秒で、遠くになっていきます。また、スタートしてすぐに、他のライダーを待っている人もいます。私は、ひたすら『みんながみている中でエンストこきませんように!!!』と祈りつつ、スタート。

もちろん、先にスタートしたO氏が、すぐそこで待っていてくれていますので、すぐに合流して、走り始めました。
『目標達成~!!!!』
ヘルメットの中で、これでもかというくらい大きな声で、叫んでみた♪そう、ガストンライエ・ミーティング後の目標は、『TDNのスタートラインに立つこと』。今まさに、目標が達成されたのです。それだけで、もう感動して、ウルウル状態。

でも、ゆっくり感動を噛み締めている暇はない。なんて言っても、今日は、815kmを走らないといけない。
まだ、ロードツーリングライダーだった時(代?)に、名古屋から九州・桜島まで行ったことがある。その時は、1000km以上の道のりで、途中でついうっかり爆睡してしまう(生き倒れっぽい)という失態を侵してしまった。単純に、100km/hで走行すれば、10時間で行けるじゃん♪と考えていたのだけど、結局25時間かかってしまった…。スズキのGSF750のバイクで、アベレージ40km/h(しかも高速道路)って、遅すぎ…寝すぎ…疲れすぎ…。

今日は、815km走らなくてはいけない。ダートが19kmと短めなのが、幸いな
ところ。急げ。

初めは、他のエントラントのスピードを見るように、ゆっくり巡行。公道ということもあり、そんなにスピードを出していく人もいない。皆それぞれが、スタートを噛み締めるように、走っている。
私は、ガストンライエ・ミーティングの時の、コマ図走行を思い出すように、ひとコマ、ひとコマ、入念過ぎるくらいに確認して走る。ICOは10m設定にしているので、補正が忙しい。景色なんて見る余裕もなく、次第に、市街地へと誘導されていく。

すでに、日は高くなり、暑い…。
CP1は、長崎・平和祈念公園付近に設置されていた。駐車場らしき所にバイクを泊めて、公園内をウロウロ。
通常は、道からすぐ見えるところにCPは設置されているのであるが、今回は、公園内のどこにあるのか分りにくかった。でも、すぐ分かるのである。

なぜかって…?

こんな、暑い日差しを受けているのに、フルプロテクター+オフロードジャケットを着て、ヘルメット片手に歩いている猛者っぽい集団が、タムロっている。しかも、ゴッツイ集団だから、遠くからでもすぐわかる。
観光客の皆様も、何事か?というような表情で(遠巻きに)見ているけど、そんなことお構いなし。

そして、そんなゴッツイ集団がもうひとつできている。
それは、アイスクリーム屋さんの前だ。小さいお子様と同じくらいの人数で、ゴッツイ集団が列をなしている。ちょっと微笑ましい…。

『ゆっくりしている時間はないよ』
O氏に言われながらも、私だってアイスクリーム食べたい。私が、列に並び、アイスクリームを口に入れる頃には、すでにエントラントの姿はチラホラになってしまっていた。やっぱりゆっくりしている時間はないのね…。初めてきた長崎の地、祈念公園…もっとゆっくり観光したい…。

溶けるのが異常に早いアイスクリームと格闘しながら、アイスクリームでベタベタになった手を、グローブに無理やり入れつつ、CP1を後にした。


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