『ブリーフィング』
頭上に太陽が照りつける中、ブリーフィングが始まりました。
北海道から九州まで一気に日本横断した、第一回目のTDN。 奄美をスタートとし、前半戦、後半戦の2回に分けた第二回目のTDN。さらに三度目となる今回は、長崎~北海道~東京のルートを辿る。しかも、今回のラリールートには、SSER山田さんの、密かな企み?があるらしい。
それは『エネルギー』を考える事。 長崎の原爆・平和公園を始めとして、雲仙普賢岳の噴火口、日本唯一のウラン鉱山、フェリー移動、北海道の風力発電、サロベツ原野、東北の恐山、日本の核施設、遠野の田舎・ロストワールドを巡り、莫大なエネルギーを消費する東京でゴールというルート。
うおぅ…これだけでも、盛りだくさんで、日本縦断する要素満載である。
初めは、エネルギー問題なんて言われても、ピンとこなかったし、私の貧相な発想では、日本の中でエネルギー問題に係わることと言えば『原子力発電問題』くらいしか出てこない…し、よくわかっていない。このルートを巡ることで、何がわかるのかさえも皆目見当がつかない。 でも、ただ、日本中を走る…事が目的と考えていたけど、そんな主催者の思惑があるという事に驚いた。
さらに、 ガストン・ライエさん、菅原義正さん、長谷見昌弘さん、セローでパリダカチャレンジしたPIYOKO隊の皆さん
いろんな方からのお話を聞いて、これから始まるラリーには、想像以上にいろんな事に出会えるんだろうって、感じずにはいられなかった。ここまでは、『スタートに立てれば満足』って考えていたけど、もはや、『最後まで走り切りたい!』という気持ちでいっぱいになった。ここにいる誰もがそう思っていると、感ることができるくらい、エントラント、スタッフ皆さんの顔が、キリリと引き締まっていく。
さらに、森源太さんの弾き語りの歌が、妄想をかきたてる。
もはや、
リタイヤしたらどうしよう…
とか
怪我したらどうしよう…
とか
大変そうだな~… なんて、思いは微塵もない。 あとはただ、ひたすら走るだけ!!! 走り続けた最後に、ゴールが見えてくるのである。 その時に、自分の中にはなにが残るのか…それは、その時になってみないとわからない。
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