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「ツール・ド・ニッポン 準備編・タイヤ交換」

次の目標は、ツール・ド・ニッポン(TDN)です。
でも、まだまだスキルは十分ではないし、課題だけが盛りだくさん。
不安の分だけ、課題があって
不安があればある程、何をしていいのかわからなくなるし
焦って空回りをしてしまう、悪循環に陥ってしまいます。

まずは、タイヤ交換をできるようにしよう。

今では、そんなん出来て当たり前!
の事ですが、その時の私から見たら、とてつもない大きな壁に見えたもんです。

タイヤ交換ができないと、TDNに行けない!!!

そんな焦りから、力が入ってしまう。

タイヤを踏んでも、リムが落ちない
タイヤレバーがうまく使えずツルツル滑って、タイヤがめくれない。

O氏『タイヤを踏む位置はココ!』
『タイヤレバーを入れる位置を欲張らない!』
『チューブ噛んじゃうから、レバーの角度気をつけて』

せっかく、0氏がいろんな事を教えてくれても

『でも、できないんだもん!』『初めからうまくなんてできない!』
と突っぱねてしまいます。
いつもこれで喧嘩です…

いやね、あんまり喧嘩しない方だと思いますよ。
普段の生活では、やさしいO氏も、バイクに関しては、1歩たりとも譲りません。
お互いにピリピリモード全開です。

『やり方さえ分かれば、あとは何回も練習したら、慣れてくるから』
と言われても、タイヤ交換ができる自分なんて想像できなかったし、“何回も”までってあと何回?もしかしたら、気の遠くなるような回数をしなくちゃいかんのかしら?っと考えて一人でブルーに入ります。

おそらく、『男の人は、力もあるしタイヤ交換ができて当たり前でしょう?女子は力ないし、そんな簡単にタイヤ交換なんて、出来ないよ。』って気持ちがどこかにあったんでしょうね。

さらに、ある日のこと

どうしても、リムが落ちずに苦戦していました。
タイヤの上で、跳んだり跳ねたり、叩いてみたり、靴を変えてみたり…

1時間くらいは格闘していて、精も根も尽き果てたころ
大柄な男の人が来ました

『何?リム落ちないの?固そうだねぇ……一回、試してみてもいい?』

口が裂けても
『手伝って♪』
なんて言いたくなかった私は、内心、“助かった…”思ったことは内緒♪

相当固いだろう…と思っていたタイヤのリムが…

踏みっ 踏み 踏み 踏み 踏みっ
(意外と力を入れてないっぽい)

5秒で外れました…
私の1時間は何なの???

最後には
『うん♪結構固いほうだよ♪』という言葉とともに
笑顔で去っていきました。

ワタシノナカデナニカガクズレルオトガスル・・・・・・

私が一時間かかって、出来ない事を、男の人は5秒でできる。
そんな現実を目の前にして、やっと私の尻に火が付きました。

私に下された選択肢は以下の通りです。
1 この男の人の体格まで、体重を増やす
2 この男の人の体格まで、筋力アップをする
3 女の子なのでタイヤ交換をあきらめる
4 タイヤのリムを5秒で外せる技を、なんとかして考える

1 ・・・は女子として避けたい
2 ・・・は同等までの筋力は無理っぽい
3 ・・・は問題外
4 ・・・しかないでしょう!!!

女子だから…とか、『できないもん』とかいっている場合ではありません。
できないのなら、なんとかしなくてはいかんのです。
ウルウル光線を出して、助けを求めている場合ではないのです。
頑張れ自分!

人のタイヤ交換を見ていると、コツがあるようです

木枠とか使ってる人いるし
リズムがよろしい人もいる
ちょっとしたテコの原理を使っている人もいれば
力技の人もいる

力技は無理だけど、木枠・テコの原理・リズムでリムからパコンと外せるように
なった時は感動。

TDNまでにタイヤ交換は完璧!!!
とまでは、いきませんでしたが、3時間かければなんとかギリギリ交換できた…
(遅!!!)

何事も一つずつ、ひとつずつ、一歩ずつです。

時間をたっっぷりかけてでも、一人でタイヤ交換ができたとき
それは少しの自信になりました。

しばらくは
『私、タイヤ交換できるんだよ!』
と胸を張って、威張っていたもんです。

たった一回タイヤ交換ができただけなのに…
(しかも3時間かけてね…汗)

たかが、それだけのこと?

いいんです♪
小さい事でも、一つの事ができるようになった自信
自分大好きになることって、ラリー向きの性格♪だと思いませんか?


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