「尾上さんとの勝負に今年は負けました。」

準備の段階はお互いに秘密裏にやっており、私はインタークーラーの効率を良くする為にフロント部分に移動したり、インタークーラーにミストを掛けて冷やすことを考えたり、いざとなったら酸素ボンベを積んでエアークリーナーから酸素を入れたり、色々とテストを繰り返したのですが、それぞれ効果はあったのですが、段々とお金を掛けた車が勝つことになり、最初の趣旨から逸脱してきたので、インタークーラーの移動だけで松山の車検場に車両を持ち込んだら、なんと敵は新車を投入してきました。

私のは2007年式なので7年目の挑戦の車と新車では速さ(特に立ち上がり)で負けてしまいました。

車両の速さだけではなく石原さんのナビ力とさらに尾上さんの運転の上手い事とあのしつこさに負けました。

尾上さんとの勝負はSSでの勝負なので今年は8ステージあり3勝5敗でした。

最終日の148.22KMのSSでは我々に勝機があったのですが、生かすことが出来ずに1分13秒の負けで勝負が付いた事になりました。

考えてみると今年のダカールで私はクラス4位になったのですが2週間戦って54秒差で3位を逃してしまいました。

悔しいのでAPIOさんに新車を一台注文しましたよ。

菅原 義正

写真の説明1は何百キロを走っても付いてくる尾上車
写真の説明2は今年初めて130KM/Hを記録
写真は赤松さん


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筆者紹介

菅原 義正

SUGAWARA Yoshimasa

[経歴]

パリダカ世界最多連続出場32回の記録を持ち(2014年1月現在)2014年5月に今まで持っていたギネスワールドレコード社の記録を更新しました。

1983年に2輪で初参戦以来、4輪(7回)での経験を経て1992年より、日野自動車のトラックで参戦、トラック部門の総合準優勝6回、10.000cc以下クラスのクラス優勝7回。

1989年から2009年まで20年連続完走をしており、この記録もパリダカ史上最多でギネス社からも認定されている。 

 

 

[菅原義正氏 経歴]

[ギネスワールドレコード認定の発表文章]

(外部リンク)

日本レーシングマネージメント(株) 取締役会長
http://www.j-r-m.co.jp

日野チームスガワラ
http://www.teamsugawara.jp