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ざくろの実。その外観からは想像できないほど美しい小さな果肉。赤く透き通った小さな粒たちが割れ目から顔を見せ、澄んだ青い空と素敵なコントラストを描いていました。

相も変わらず、どこかに出かけることの極端に少ない日々が続き、会社に通うわずかな時間だけが外界との唯一の接点です。こんなことではイカン!バイクに乗らねばと思い立ち準備をしたのは先週のこと。イヤな予感はしたのですがセル数回であっけなくバッテリーがあがってしまい出かけることは出来ず。念入りに充電をし念のためジャンプ用に車まで用意して再度トライしたのもののエンジンは目覚めてくれませんでした。

テレビでは普天間の移転問題。自衛隊や米空軍など航空機の離発着する基地に比較的近いところで育った身としては騒音の被害であったり、事故への恐怖など思うことも少しはできますが、そこは沖縄であり現在進行中のもの。住民の皆さんの心情はそう簡単に想像できるものではないでしょう。地元の負担や問題だけではなく、日本と米国の関係、世界のなかでのあり方など単純に解決できることではないと思いますが、移転候補先の宜野湾の青い海を見るたびに何かが体の中を走ります。

一方、アメリカからは新しい軍艦ができたというニュース。ニューヨークと名付けられたその軍艦には「9・11同時多発テロ」の被害に遭った貿易センタービルの鉄骨およそ7トンあまりが船首部分に再利用されているそうです。「あの惨事を忘れないために良い」という人もいれば「軍艦建造に使う金を別に使ってほしい」という意見もあり。いずれにせよ乗艦する兵士たちは「テロ被害」を胸に任務に当たることになります。戦いを前提にした兵士たちに大義が必要なのは当然でしょう。しかし彼らを突き動かすものが「正義」ではなく「恨み」では、どちらか一方を完全に叩きのめすまで連鎖を断ち切ることはできません。込められた先が軍艦というところにアメリカを感じました。

少しずつ、寒さが増していきます。


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