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名古屋市の市長が変わって一月余り。あちこち視察してみたり、根回し無しくとっぴなことを言い始めてみたり、その言動や行動はマスコミの格好のネタになっていて、さながら小泉劇場を思い出させます。

37年ぶりとなった与野党対決型の市長選挙。投票率は50%を越えたうえ、支持率も5割以上だったそうです。

選挙期間中(その前から?)から何かと注目度の高かった現市長ですが、公約を果たすべく着々と動いています。

その大きなもののひとつが「市民税の10%減税」。検討チームを作り実現に向けて走り始めました。

それは「まず減税!」、「減税ありき」というもの。

市民税の減税で出来るであろう金額を最初から無いものとして予算を組み立てるという手法です。

実際に想定すると、市民税収入が2500億円でその10%の、250億円を市民に還元(減税という形で)、総予算から省いてしまうとだそうで。

ちなみに250億円とは20年度の市の総予算の1%に相当するそうです。

目標額を設定することそのものは従来の方法と余り違いがないようにも思えますが市長としては「市民税10%減税」は公約。当選したということは公約が市民に支持された結果であるとして、予算を使う側にプレッシャーをかけています。

思えば郵政解散から始まったこのような手法。民意を反映といえば反映なのでしょうが「減税する」といえば飛びつくのは当たり前のこと。

財源は徹底した行財政改革だそうですがしっかりと確保できるのか。本当に改革できるのか。まだ今は波静かな状態ですが今後どうなるか注目したいと思います。

<マヤカシ>に負けぬよう、誤魔化されぬように「政治」も、そして「我々」もありたいものです。 


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