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年度末であります。その一方で新年度の準備に追われています。今度の企画はああしてこうしてだとか、こんなアイディアはどうだとか、関係各所との調整やPRなどに忙殺されています。

新天地で迎える新年度は勝手がわからないだけに慎重になる部分と、わからないからこそ大胆になるところもあったりして。不況々々と暗い話題の渦巻く中、積極的に攻めの姿勢で行きたいものです。

さて、仕事で豊橋へ行ってきました。仕事の合間を見つけ2時間程あたりを散歩しました。路面電車が中心部を走り懐かしい雰囲気を漂わせる街でアーケード街やデパートなどもありそこそこの規模の街。人口はおよそ38万人だそうです。

てくてくとあてもなく歩いていてふと「時間が止まっているような感覚」に襲われました。ただしこれは「昔風の街並みが残っている」であったり「懐かしい」という感覚ではありません。人の動き、脈動が感じられないのです。

どこもここもシャッターが閉まっていたり、人がいても多くは老人か外国人。郊外へ出かければそんなことはないのでしょうが中心部は閑散とするばかりです。まるで真夏の太陽がギラギラと照りつける下で突然の凪に出会ってしまったかのような光景。こんな地方都市がかなり多くなっているような気がします。

私の故郷でもそうですが生活の中心は郊外型、車ベースに変わっています。自分に都合のいいように時間も使うことができ便利ではありますが、その一方で公共交通機関網は衰退し、年寄りなどは自立しにくい世の中になっているような気がします。「動きずらくなったらホームに入るからいい」というのも一部の限られた人たちだけのような気もしますし・・・。

ただ、遷都の歴史や開発、人口の流動など街や人がこれまでも大きな単位で常に動いていることは確かなことで、単純に憂いているだけではいけないのかもしれません。

街のどこからか、沈丁花の甘い香りが漂っていました。


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